日常の中からの学び
携帯にかかってきた、保険会社の電話オペレーター。
更新のやりとりの中に学びが多く、思わずメモを取った。
「復唱させていただきます。」と、
「コチラは大切な内容ですので、念のため復唱させていただきます。」の違い。
>「大切な内容なら。」と復唱を間違いがないか確認するように聞くことになる。
「 少々お待ちください。・・保留。」と、
「 カードセキュリティ強化中のため、これには少しだけ準備が必要です。少し保留にさせて頂きます。」の違い。
>保留の時間が、セキュリティに守られているという価値に変わる。
アクションを起こす前に、その"目的を示す一言"を添えるだけ。
こちらもその意図に同意の上で進むこととなる。
「 カード番号をお願いします。 」と、
「 カード番号を左から4桁ずつ読み上げてください。 」の違い。
>方法がより明確になることで、読み上げるという行動がスムーズに整理される。
こうしたコミュニケーションは、聞き手である自分の行動を変えた。
「こうしてください」と指導するわけでもなく、目的や手順を説明することで、対象者の行動をガイドする技術。
臨床に置き換えるとどうか。
シンプルな言葉で、治療の目的を表現できているか?
その言葉は、対象者を何か引きつけただろうか?
指導するのではなく、対象者のアクティブな動きを引き出すには?
エクササイズを伝える際、4桁ずつ、スムーズに誘導できているか?
学びは日常に溢れてます。