質問の力
「 地元の治療院で回数券を買うかどうか迷ってる。 」
以前に担当した、札幌からはちょっと遠いお客さんからの相談の電話。
腰痛治療を受けた治療院で、
お腹の筋肉が弱っているという検査結果を見せられ、週に数回来ないと治らないが、この回数券なら・・と、数十万円もする回数券に、徐々に心を動かされたと。
「そんなとこあるんか」と思いながらも、コチラの意見は言わないように。
個室で。
カードを持ってるか聞かれ、なければ今回の料金はツケ。
途中からもう一人スタッフが入ってきて説得。
あちゃー、テレビで見たことある!
とか思いながらも我慢。
「なぜ、相談してきたの?」
「何に迷ってるの?」
「将来のことを思った時に、その手段が一番いいの?」
「近いっていうのも価値ですよね?」
「その説明って、どう解釈したの?」
「家族とも相談して、自分の意思で考えてみて♪」
と、質問を投げては聞き役に徹して終わる。
後日、
「 自分で将来に向けて身体を整えられるようになりたい 」
「 なんでお腹が弱ってるんだろう? 」
と明確な動機と、前向きな意思を持って来店。
家族と相談もして、
「自分の意思で、自分の体は自分で守ると決めた」らしい。
自分の身体の状況を少しだけ自分で感じれるようになって、
腰の不調なく笑顔で帰られた。
固有感覚に意識を向けさせる、
質問の力ってすごい。
トラブルさえも、良いきっかけになるんだ。
ATMから学ぶ。