お客さんの話
お客さんがショックだった美容室での話。
丁寧なカウンセリングがウリの美容室に行き、"くせ毛を生かしたカット"を勧められた。ご本人としてはくせ毛が目立たないようにカットしてほしいと言う希望があり断ったとのこと。
しかし担当の美容師さんには響かないらしく、どうしてもくせ毛を活かす方向に誘導されてしまう。そこで再び強く断ったものの、やはりそのような切り方にされてしまったと。
ショックで眠れない日が続いたらしい。
この話から、
いかに普段の施術の際、色々なことを気遣って関わってくれてるかが分かった。と感謝の言葉を頂いたのだが、
いまの自分にはとっても耳が痛い。
恐らくその美容師さんは、しっかりカウンセリングをした"つもり"だ。カウンセリングの時間もしっかりとったし、何がダメなのかわかんないんだろう。
ただ、自分が思うゴールありきでカウンセリングをしていたため、本当の声が聞こえなかったんだろう。
相手を想うために、聞く。
当たり前だけど難しい。
自らの臨床に置き換えると、体の不調や使い方を評価していた時に、治療や関わりの戦略を考えるが、それが対象者の希望や目標、日常生活に見合ったものでなければ、
いくら痛みが取れようが、変化を実感しようが価値のないものになってしまう。
課題だ。