目的意識
『目的意識が強すぎる。』
『無目的なことをいかに多く経験するか。』
探求とは。。
今日、また学びをもらった。
全ては加減だ。
そこで、
先日の対象者との関わりを思い出した。
もともと臀部の不調で来店し、
下肢の荷重パターンを探索しているうちにその不調はなくなり、経過をフォローしていた40代 営業職の男性。
しかし、"形を作って"るような歩行のぎこちなさが抜けきれず、"習慣の変化"とは言えない結果に、試行錯誤していた。
本人の努力で、不調が起きていないだけ。
とりあえず不調は出なくなっているし、他に気になる所を・・というリクエストから、
"The Early Walm"の動きに準じ、体幹の動きを探求した。
結果、歩く時のぎこちなさが抜けた。
すらりと背中が楽に伸びて、正中があるから回転が綺麗で、足の振り出しもスムーズ。
そして、本人からは「見ている水平線が上がった!」という、まさかの感想。
下肢荷重に影響を与えそうな、体幹の所見は見つけられていなかった。
しかし歩行時には見られないものの、座って話す時に頭を右に傾けるクセ。
気になってはいたけど、立位で消えるので、優先度を下げて考えていた。
「そういえば・・」と、ご本人の口からも、
「子供の頃の写真は、いつも右に頭を倒して撮る癖があった。」という。
習慣的な臨床評価の中だけでは、
まだ掴みきれていない、この方の重要な文脈の糸口を完全に見落としていた。
習慣パターンの中だけで行動していては、予想通りのトライアンドエラーしか起こらないということ。