H29.11.25 岡山 【 2日目 】

25日(土)
朝早くに目が覚め、早く起こしてしまうと申し訳ないと、布団で待機しているとまた寝てしまった。
これからお世話になる数日を思い、総社の家のルールや何が置かれているかを確認したりする事に必死だった。
でもそれが楽しく感じていた。
早朝から散歩に連れていっていただく。
拓けた綺麗な景色、五重の塔、前方後円墳、木になる柿。森近先生にご案内していただき、この辺りの地域が好きになった。
とてもスガスガしい朝だった。
その後、ゆかさん、ゆきちゃんに会う!
久しぶりだったので嬉しかった。お祝いを渡せ、ようやく祝福できたのがとても嬉しかった。
(その後、空港で荷物を持った僕の姿を見た、森近先生の計らいであったとのこと。森近先生の観察力に改めて驚く。)
車に乗り高速で児島に向かう。
すっと途中で自動車整備工場に立ち寄り、前日にこすってしまった車のバンパーの修理と、その際の自動車整備工場の社長との会話を横で伺う。
「綺麗にしよか」の一言で、何気なく修理が始まっていく。
コンパウンドで落とすのに加えて、タッチペンで塗装が剥げた部分を補修していく。
自分がまず一番に驚いたのは、その速さだった。
普通に店に持っていったら「見積もり・・・→ 修理」と、どれほど時間がかかる事か。
もし自分で修理するにしても、「塗装番号確認して、買出し行って・・」の手順が、森近先生だったらこの数分で終わるのか。。そんな風に感じた。
会話は、ブリジストン製タイヤのバーストの話題。
それに対する対応策について、職種は異なるけれども森近先生は専門家のように会話をされる。
ゆっくりと楽しそうに会話をした後、車が整備工場を去った後に驚いたことがあった。
実は忙しいタイミングだったようで、走ってシャッターを閉める様子だった。
そんなに忙しいタイミングだったことが気づかぬ程、あのように対応されるのがプロの仕事なのかと感銘を受けた。
それを見た森近先生も、『「ちょっと足の指が痛いんだけど・・」と言われた時に、ないがしろにせずに同様にプロとして関わらないと』と話された。

森近先生はこうした自身のアップデートの機会を、日々の生活の中でたくさん持っている 。


「時間を作ってそうした店に足を運ぶ」と言うのも大切だが、何かのついでや、こうしたちょっとした機会に寄る事で、アップデートすると言うのは、前日のホームプログラムに繋がる話だ。
まるで、歩くなどの日常生活そのものがホームプログラムになり、筋力がついていく好循環を持っていて、(セラピストとしての?)ご自身を高めている。話として聞いていた事だけど、その背中を見て思う所は多かった。
凄さへの感動と同時に、程遠さを改めて思い知った。
そして、異なる職種であっても、根本的なことは全て同じであると言う事を教えて頂いた。

コレも出来るしコレも出来る・・という事ではなく、”共通する部分は同じ”で、マルチではなく共通しているから出来るんだと。


これが飲食店や様々なサービス業の方とか変わる意味か!と改めて思う。
また自身の周りを見ていても、日常生活にまで汎化している人が少ないと話した。
ただ酒を飲み会話するだけではなく、何かの作業を一緒にしたり、仕事を実際に見にいく事が大事だという事を教えて頂いた。「なるほど」がまた出た。これは頭ではわかった。実感に変えていくための、行動が大事だ!と思った。
以前に僕が関わった美容師さんの話から、「すぐに判断しない」という事も教わる。
実践実践から学んでいこう!
その後、ジーンズストリートに到着。
森近先生行きつけのお店に寄るも、混んでいるようで昼食へ。
ビーフカツ定食を食す。タレがとても美味かった。
ここでも店長さんと顔なじみの森近先生。
こんなに多くの方々ともこうして繋がっているんだ。。驚愕だった。
メルカリの梱包作業でご自宅へ。
マンションに入れさせていただき、お母さんにもご挨拶でき、森近先生の部屋まで見せて頂く。
こんなプライベートなところまで招いて頂き嬉しいと言う気持ちが正直1番強かった。
その後、スタジオへ。
1~3章のレッスンを通して、腰仙部がうまく動かないことをご相談。
フォームローラーのワークショップにも興味があった事などを話した後、森近先生が車から施術台を運び評価とFIが始まっていった。
座位の評価から、立位、体重移動の指示。
右前足部に全然載らない事に気づく。
その後、仰臥位となって膝下にフォームローラー。
足部から腰部までの繋がりを感じながら、足底、膝、股関節。
上下、左右、そこから骨盤への繋がり。
正直、それくらいしか分からなかった。これが翌日の1つのテーマになろうとはこの時は考えていなかった。
終了時、腰仙部の努力が軽減されていて、これまでいかにこの部位で努力していたかが認知できた。
車に乗った時のシートの感じが違う。シートの腰部辺りが盛り上がったように感じる。
それでも座位で体を起こそうとすると、初動はやはり腰部の伸展になってしまう。
苦手だった、臥位からグローバルフレクションを使って起き上がる動きをしてしまうと、再び努力感が出てしまうのではないかと思いやめた。その事を森近先生に話すと「実際にやってみて、その予測が本当なのかを確かめるべきで、そう思ってるだけかもしれない。」と言われ非常に納得した。
その後再びジーンズショップから、ジーンズストリート、喫茶店へ足を運ぶ。
本当に多くのジーンズショップがあり、それぞれの色を持っている。
児島が塩田だった頃や、制服などに生地が使われて栄えていたアーケード街。そして現在のジーンズストリートとなった児島。
歴史の変遷とともに、社会の需要が変わり、それに伴って変化する児島の姿。
再び今の社会の需要の中で、ブランドを築き、海外からも人を寄せるほどになっていることに感銘を受けた。
そこから再び車に乗りサロンへ。
FIの直後に車のシートに座った時と感覚が違う。腰部だけが目立ってシートについているように感じていたのが、全体に均一になったのを感じた。
サロンでは、「臥位からのグローバルフレクションを使った起き上がり」を実際に行ってみた。腰仙部の努力をせずに起き上がろうとすると、胸部あたりが過剰に努力してしまうという、新たな気付きを得て、頭部から/と尾骨からの屈曲などを行うと、初めてまともに起き上がることが出来た。
そして森近先生の靴磨きを横でマジマジと見る。道具の重要性やその理由などを説明いただく。
その手順は、かつての趣味だった車磨きや塗装とよく似ており、自分もやってみたいと思った。
森近先生の靴を見る目が、僕や佐藤さんに何かを投げかけた後の目に似ていた。なにか分からないけど、これもやっぱり同じなんだ。そんな感情が湧いた。
ここ最近の自身の課題は”整理整頓”だったので、物が溢れすぎないように減らすことばかりに気持ちを持っていっていたが、こうした興味を持てる仕事に繋がる楽しい趣味を行うことで、逆に時間を取るために”余計なこと”を減らせるのではないか。
この時に初めてそう思った。
そして靴選びへ。
その道中でうどんを食す。
福山に到着。
軽く靴を選びに行くのかと思っていたら、こんなに遠いところまで妥協なく案内してくれたことに気づき、感謝の気持ちが湧き上がる。僕は後輩の靴選びのために、高速に乗って何十キロも移動したりしてきただろうか。
そして1店舗目へ。トキメク物はなかったが、森近先生の中で何かが繋がった様子。
本当にそんな風に僕の趣味や足のサイズまでわかるのだろうか・・・半信半疑だった。
2店舗目のセカンドストリート
森近先生の手に取った靴が、好みとピッタリ。色、形、そしてサイズ・・!!
まさにシンデレラのように横幅までピッタリだった。
森近先生には一体どんな景色が見えているのか、僕には分からない世界なんだと思い知り始めた。
ウキウキ気分のまま、総社へ戻る。
靴を見ながらお酒を飲む。靴の基本を、自ら学ぶ道筋を自然と示してくれる。

自ら調べる方向に導き、アウトプットさせる。


そして興味が湧き、さらに楽しくなる。
こんな教え方が、もちろんこんな所にも現れるんだ。

対象者とこんな関わりがしたい。そう思った。