H29.11.26 岡山 【 3日目 】

26日(日)
少人数制ワークショップのため児島へ。
早速、靴を履いて出発。
靴1つをとっても、作り手がどのような考えや工夫を凝らしているのか。それを知ること。そして良い物を身につけることで、それが自分の仕事への探究心へと繋がる。との教えをいただく。
手入れを継続し、これを体感できるようになっていこう!! 朝からモチベーションは高かった。
児島へ到着するなり、佐々木さんとの初対面。
森近先生のもとで長く学んでいる方とお会いできた事自体がまず嬉しかった。
その後、坂上さん、いなばさん、尾崎さんと合流。
会うのが今年最後になるいなばさん、尾崎さんへ、森近先生からのクリスマスプレゼント。
後から聞くとその好みのリサーチ力が半端じゃない。本当に全ての会話を覚えておられるんだろうか。いや、それ以前に相手を思う気持ちが僕なんかよりとても強いんだろう。
いよいよ始まるワークショップ。
どのような流れで行われていくのか。初めは流ればかりを気にしていた。
僕をケースにしたケーススタディが始まった。
まずは僕の身体的特徴や主訴などを、的確に分かりやすく説明された。何事もないように簡単でスムーズだが、僕はコレが出来ない。
座位、立ち上がり、立位へと評価が進む。初動が腰部から始まる特異的パターン。
前後、左右、対角線への重心移動。
足部を使って支えられていないので、ワームの動きになってしまっている。
とりわけ右足部に荷重、地面を踏んだ後方移動が行えておらず、右のPFCが使えていない。
背臥位になり、下肢を持ち上げた時の左右さを確認。左右とも股関節が分化しておらず余計な重さがある。
その後もどんどん評価とアプローチが進んでいく。
この時自分は、この内容について、頭では着いていけていたつもりだった。
それよりも、普段の少人数ワークショップが、どのように進んで行くかや参加者の方々がどんなコメントをするか等に興味を持っていた。
一人ずつ順番に僕の体を触ってもらい、特に佐々木さんと坂上さんの手は、迷いなく股関節までの情報を取っているように思えた。
「木を見ず森を見て」馴染みのある言葉だったので、すぐに頭の中で繋がったように感じた。
アプローチまでが終わり、座位。
昨日にFIレッスンを受け、腰仙部の努力感の認知は進んでいたが、さらに非習慣的な感覚が、とりわけ足部の内側にかかっているのを感じた。
その後昼食でAsiaへ。
特に印象に残ったのは、森近先生のアクション1つで、事前に話が済んでいるように佐々木さんがコーヒーを取りに行った事や、机上を皆が整理するのに気を使っていること。
今回、岡山に来て森近先生に指導いただき気付いた事などを、もうずっと前からしていたんだろうなぁと思った。
というか、僕らは札幌で事務局をしていたのに、何を感じていたものか。。
午後のワークへスタジオに戻る。
佐々木さんの評価デモを見る。
視線、利き目、話している時の仕草からくる代償的なパターン。
言われている事は分かる。
まだまだだけど、課題を持って取り組んでいることの1つだ。なんて思った。バカだなぁ。
左足底からの繋がりを見たとき、すぐに腰部の構造的な不均衡に目がいってしまう。
そこから離れられないことにまた自分のクセを痛感する。
深く座った座位から、坐骨荷重に整えると、右後方に崩れていた座位が左に載る。
「参加していない右PFCを左に回避」
僕にとっては衝撃的。深く一歩踏み込むってそういうことか!!!
目の当たりにすると、あまりの自分の浅さに不甲斐なく感じる。
できるわけないのに。。
『木から森に行く』
深すぎる・・とただただ唖然とした気持ちと、これが普段の生活から繋がりを持った積み重ねの未来か!!
程遠いな・・と正直思った。まずは一歩目を踏み出さなくては。
次に尾崎さんの腰痛を座位から評価させてもらう。
課題を頂けたことに感謝の気持ちになると同時に、この意図はどこにあるのか?気になり始める・・・。
(なんだこの考えに至るクセは・・)
基本的な座位の静的アライメントの評価で意見が分かれる。
座った時点で”いつもの調子”で評価は概ね終わっているつもりでいた。
本当に?と聞かれると不安になる。
「股関節・骨盤・腰部」こんなシンプルな評価がなぜ出来ないんだ!!!
股関節屈曲—腰部伸展—骨盤の回旋/側屈/腸骨の動き
両サイドで佐々木さんと坂上さんが頷いたり、疑問を投げるような顔をしている。
改めて考えると分からなくなってきて混乱。
思い起こすと、ここが翌日のクローズ状態の第一歩なのか。
10月に教えていただき課題にしていた「批判的思考」。これが実践まで結びついていない証拠だ・・と凹み始める。
『側屈の代償』という言葉で全て整理される。
「木を見ず森を見る」の言葉をまた思い出した。言うのは簡単だが、実践にはどう積み立てていこうものか、とまた悩む。
その後、座位の評価が進んで行く。そしてアプローチへ。
非常に短絡的な事をしている自分に気づく。深みも何もない。そりゃ変わらない。
分かったつもりが一番こわいな。普段の臨床でよくやってるんだろうなぁ・・と凹む。
その後、ジーンズストリートに。
坂上さんがパーカーを購入。
日帰りの佐々木さんの時間の都合がわからないから、明日もある自分はジーンズを買うと言い出しづらくなる。裾上げとかどれくらいかかるんだろう・
森近先生と目が合い、言い出してみて、買うことに。
変な気の使い方をしてるなぁ・・書いてて思う。さっさと聞けばいいのに。
一鶴へ。
森近先生のもとで学ぶ同志の話を聞くのもそうだったけど、その雰囲気をまずは味わいたかった。
坂上さんも佐々木さんもフェルデンクライスの学びに優先度を強く持っているのが分かった。自分の将来に対してのビジョンが、「00しないと」とかじゃなく、「今おかれた状況はこうで、でも自分はこうしたいから、00して行く」と冷静かつ情熱的だなぁと思った。こういう情熱の燃やし方。僕よりずーっと大人だ(そもそも自分が大人だと思ってないけど)
少なくとも僕の周囲の人とは何か違う。
稲葉さんも2年目から学んでいる。フリーズ仲間・・もっと、僕が話を聞けばよかった。
尾崎さんとは次回もっと話そう、もっと学べる事が多そうだ!
もっと共に学びたいと心から思った。
そして何故、6年も学びながらに出会えなかったのか・・と考えたら、出会うまでも達していなかったんだろうと振り返り、また凹んだ。もっと機会を作ろうと思った。
帰りの車内で、ケーススタディの際に被験者を見るのではなく、なぜ森近先生を見ていないのか。
プロレスの技をかけられた人を見るのかという例えで非常に納得した。
総社に帰る。
妻に対してのイライラの相談をしたり、FBに投稿するよう言われる。
その目的を一服しながら考え、備忘録という言葉が浮かぶ
書くが書けない。
飲み過ぎのせいにする。