白石 Sさんからの学び
イヤーーーー、
朝一、いい臨床だった。楽しかった、ちょっと感動しちゃった。
高専賃の職員からの紹介で奥さんに連れられてきた頑固爺さんSさん。
腎機能が悪く、透析適応も拒否されていて、整形外科でも何もできないと言われたS さん。
洗体動作後にいつも腰痛で動けなくなる。
歩行時、右立脚期で著名な疼痛回避。
右股関節と伸展、腰部屈曲の分化の特異パターン。
右PFC効かず、右腰部で代償。それは左下方へのリーチ時にも著名。
耳も遠くてコミュニケーションもやっと。
より、シンプルが求められる。
その中で決めた1つの動作。
座位で左手は膝。右手で右膝の内側から下腿をさする洗体動作。
>右同側屈曲で腰部と股関節を分化する
>楽な足の位置を本人に探してもらう
>痛みがないパターンでの右側荷重の促通
この動きの中で多くの気づきが起きた!!
「足の位置の違い」の気づきが本人の中で、歩行につながった。
『いつも揃えようとしてたのが悪いのか。』と勝手に歩き出した。
立ちがある時に、つま先の向きに意識が向き、探し出した。
立ち上がりを勝手に繰り返し探求しはじめた。
するとどんどん股関節の分化が進み、
勝手に繋げてくれて、僕が喋るのはナンセンスだと感じ、見守った。
そのうち、
『病気ともう一度戦うんだ。』と涙目に話始めた。
「これは心の魔法だ」と。
多くを話すよりも、
本人の気づきはこんなに繋がった。
久々に自分の臨床場面でこんなに感動した。
耳が遠く、高齢でコミュニケーションもとりづらい。
そんな制約が、僕のパターンをまた変えてくれた(^^)
Sさんに感謝だ(><)